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ボランティア1日休暇


仕事を1日お休みしてボランティアに行ってきました。
ボランティアというと、世の中の為にたいそうな事をしてきたように聞こえますが、
今回は、自分で行きたくて行ってきたものです。

つくばの”高エネルギー加速器研究機構”の敷地内で
八郷の茅葺き民家の屋根用の”茅”を刈るお手伝いに行ったのです。
高エネ研敷地内

筑波山をバックに物理学の最先端研究施設で茅葺き民家の屋根用のススキを刈るという、
なんともミスマッチ的なところがおもしろいです。

この日はエムズからも程近い、八郷地区の”やさと茅葺き屋根保存会”の活動として、
ボランティアの私は刈ったススキを束に集める仕事をやってきました。

草刈り機で刈ったススキを切り口を揃えるようにして集め、
紐で縛って、大きな束を作ります。
今年で4年目のこの活動は、
良質の茅が確保できるという事で、この施設内のものを刈らせてもらっているそうです。
茅というのは屋根に葺く植物の総称で、八郷など茨城ではススキを指すのがほとんどのようです。

茅葺きの屋根は植物を使っているので、
毎年茅を足したり、痛んだ部分を定期的に交換するなど、多くの茅が必要です。
今ではその茅を確保するのも結構難しいそうで、
この保存会の活動は、八郷地区のみでなく県内他の地域や県外からも注目され、
今年は昨年の二倍の茅の刈り取りが必要との事でした。
茅集め

私も朝から お手伝いに行きましたが、
この日は約30人の方が12月だというのに汗だくになって働いていました。
ボランティアの他に茅葺きの民家の所有者の方、茅葺き屋根の職人さん、学生さんなど
みんな、茅葺きの住宅の保存を熱心に考えているひとたちばかりです。

私もつい、最近まで知らなかったのですが、
八郷地区には茅葺きの民家が約70も現存し、今も住居等として使われているものが多数です。
しかし、点在しているので、意外と知られていないようなのです。
また、八郷や筑波山周辺の茅葺きに関しては、「筑波流」という高度な技術の元に作られた、芸術品と言っても良いくらいの装飾性・完成度の高いもので、
単に瓦のかわりに植物を葺いたなんて、思っていたら大間違いのすばらしいものなのです。

この筑波流の茅葺き屋根が、茅の確保、職人さんの高齢化などから消えつつあるのが現状です。
茅の確保は、この保存会の活動で、ちょっとは見通しが立っているのかもしれませんが、
高度な技術を受け継ぐ茅葺き職人の若手の育成がなんとも難しい現状だと言う事です。

私としては、白川郷の合掌造りが世界遺産なら八郷の茅葺き屋根も”茅葺きのグレード”じゃ負けていないよ!と思うくらいで、
なんとも、じっとしていられない気分になってしまいました・・・。
でも~できるのはせいぜい茅刈りのボランティアなんですけどね・・・。

それでも茅葺き住宅所有者の方に
”お昼出すくらいしかできねぇのに、こんな大変な茅刈りによく来てくれると思うよ~”
と言われ、喜ばれて、役に立っているなら、本当にうれしく思うのです。
休憩の時間には
”そんなとこさ、いないで、これでも食べて!”とお菓子をどさどさ渡して下さったり、
”茅のボロっだけっど、夏は涼しいよ~。扇風機なんてつい最近まで無かったんだかぁ”
と究極のエコロジー住宅の住み心地のお話なども聞けました。
いやいや、茅の屋根を維持するのには、確固たる信念と努力、それにお金もかかります。
ちょっとやそっとではできたもんではないのは承知です。

また、みんなに知ってもらいたい八郷の茅葺き民家ではありますが、
石岡市が地図を作って紹介すれば、
中には私邸であるにも関わらず、勝手に敷地内に入って見学してしまうような不心得者もいるそうです。
ここも難しい所ですが、声かけて許可をもらっての見学ならいいんだよ、という所有者の方もいらっしゃいました。
トラックに積んで

茅葺き屋根の保存には色々な課題がまだまだ山積だと感じましたが、
まずは、私に出来ることはなんだろう?
今日はとりあえず、茅を集めて束にしまくる事です・・・。

トラックに満載となった茅の束ですが、
この束から本当に屋根の上に葺かれるのはごく一部だそうです。
今年は6日間刈り取り作業が行われるものの、注文もらっている数量を刈り切れない位
茅の需要はあるそうです。

自分の住んでいる地域のそばにこんなすばらしい文化があって、
それが存続の危機に面しているという事、
知らなければ済んでしまうのでしょうが、
失われてから知っても、取り返せないもののひとつだと感じました。
急げばまだ、間に合うかも。
まず、知る事が大切です。

これからも出来るお手伝いはやるぞ!!となんだか燃えてしまった12月のある日でした。

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コメント

お店でお話をうかがったとき、とても素敵なことだなって思いました。
何か自分にもできることはないかと心から思い、参加したいって思い行動することが今の私にはなかなかないので、熱くお話して頂いたときうらやましく感じました。
とても参加した敬意や思いが伝わりました。
こういうことって大切にしたいですよね。
>これからも出来るお手伝いはやるぞ!!
この気持ちとてもわかります^^

コメントありがとうございま~す。
ここには書ききれませんでしたが、
茅葺き住宅の所持者の方のお人柄にも少し触れる事ができ、
こういうおうちに住まわれている方は
何だか器がちがうのではないか、と感じた事もありました。
なんて言うのか・・・
大切にしていかなくてはならないのは茅葺き屋根の建物と同時に、
そういうものを作る人の心だったり・・・。

便利さと引き換えに無くしてしまうもの・・・反省もあります。

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